NPO法人・ビルダー活動内容

 何故?電磁気観測なのか?

 実は、地震学会や関係学会の教授や学生は、殆どが地震計を元にしたデータを研究に使っていました。何故かと言えば、確かなデータでしか予算を貰えなかったからです。地震計を元にしたデータなら、たくさんありましたし、確実だったのです。それに比べ、電磁気など経験の無い観測データは、しっかりした理論とメカニズムの説明を求められ、雀の涙ほどの初期観測費用くらいしか認めてくれませんでした。お陰で、私の電磁気関係の観測研究は全く蚊帳の外で、国の予算など使うことは考えられませんでした。(全部私費ですが、研究機材は大学の機材以上です。)

 しかし、地震計を使ったデータは、地震が発生した後のデータであり、地震予知には全く使えなかったのです。そこで、電磁気観測が出るハズですが、地震と電磁気変化との因果関係、即ち、地震と電磁気変化の理論とメカニズムが説明できないからと、予算配分では蚊帳の外に置かれました。結局、私も、地震と電磁気変化の理論とメカニズム解析に10年程苦労することになりました。

 実際には、電磁気観測で1週間前には、しっかりと異常観測ができていました。逆に言うと、1週間前には、確かに大きな地震を予知できていたのです。これで予算化OKだろうと思いますが、ところが、1週間前に異常を感知しても、何故?1週間前に異常が出て、一週間後に地震が起きるのか?かが判らす、理論とメカニズムの説明ができなかったのです。このため、国の予算は全く貰えませんでした。(現実的に予算化できた研究は、絶対的な検証データがあったのかと言うと、そうでもありません。地震警報もGPS地殻変動も海洋観測網も全敗です。)

 

2016年10月02日